社会人をサポートする様々な制度

社会人として働き始めてから看護師への転職を考え、看護学校に通いたいと考える人もいるでしょう。看護資格に年齢制限はありませんが、正看護師になるには3年制の看護短期大学または看護専門学校に通う必要があります。どちらもほとんどが昼間の学校のため、働きながら通うのは難しいかもしれません。しかし准看護師ならば、准看護師養成所で2年間勉強すれば資格試験を受けられるようになります。こちらは夜間の学校もあるので、働きながらでも通いやすいです。

また、国も社会人が勉強しやすい環境にしようと、看護学校やナースセンター、ハローワークなどへ働きかけています。そしてそれぞれの機関が様々なサポートを提供しているので、ここでいくつか紹介しましょう。例えば看護学校の中には、社会人の入試試験科目を一般試験よりも少なくしているところがあります。金銭面のサポートとしては奨学金制度があり、日本学生支援機構や自治体、各病院がそれぞれ提供しているのが特徴です。

自治体による奨学金は、卒業後に決められた場所で一定期待働くと返済が免除される場合もあります。各病院による奨学金も、決められた病院で働くと返済が免除される場合が多いです。金銭面のサポートには、教育訓練支援給付金もあります。これは45歳未満の人の内、退職後の1年以内に学校の授業を受ける人が受けることができる給付金制度です。どのサポートも受けるためには条件などがあるため、事前にしっかりと調べる必要があります。このような看護師を目指す社会人を応援する制度をうまく活用できれば看護学校の金銭面に対する不安は解消されるかもしれません。